食中毒Q&A
食中毒の原因を教えてください。
食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べた人に食中毒を引き起こします。ウイルスは、食べ物の中で増殖はしないものの、食べ物を通して体内に入ると、腸で増殖して食中毒(下痢、嘔吐、腹痛、発熱など)の症状を引き起こします。
梅雨の高温多湿な時季から夏場にかけて多く発生するのは細菌性食中毒、冬場はカキなどから発生するノロウイルスによる食中毒も多くなります。
食中毒は飲食店の食事だけでなく、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。日々の食事作りでの食中毒予防のポイントをチェックし、食中毒を引き起こさないようにしましょう。
調理のポイントを教えてください。
細菌性食中毒を防ぐ調理のポイントは、細菌を食べ物に「つけない」ために手指や調理器具などを丁寧に洗う、食べ物に付着した細菌を「増やさない」ように早く調理し、早めに食べ、食品の保存は冷蔵庫で行うこと。食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」ために、調理の際は中心温度 75 度で1分以上を目安に加熱すること。この3原則を守ることで、食中毒の発生頻度はかなり減少します。
今回お答えいただくのは
植草 真奈美 さん
管理栄養士/フードコーディネーター