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ぢ 生活習慣の改善がポイント

肛門で起こる病気の総称が 「ぢ(痔)」です。人に言いづらい病気のため、実態は正確には把握されていませんが、成人の3人に1人が痔とも言われています。種類にもよりますが、早期に治療し始めれば手術しないで治すこともできます。

そのポイントは生活習慣の改善です。

◆◇痔には【いぼ痔、切れ痔、痔ろう】がある1)◆◇

<いぼ痔>

硬い便を無理に出そうとするなどして、肛門付近がうっ血して膨らんだ静脈瘤が、いぼ痔。痔の中で最も多い。肛門の奥や外側、またはその両方にできる。排便時に出血したり、いぼ痔が飛び出したりする。初めは自然に戻るが、やがて指で押し込まないと戻らなくなる。さらに進行すると、いぼ痔が常に出た状態になる。「重いものを扱う職業」、「座りっぱなしや立ちっぱなしになることが多い」、「妊娠・出産経験のある女性」、でなりやすい。

<切れ痔>     

硬い便が肛門を通過するときに、肛門の皮膚が切れたり、裂けたりして起こる。排便時の少量の出血や激しい痛みが特徴。痛みのために排便を我慢してしまうと、便が硬くなり、切れ痔を悪化させてしまうことも。

<痔ろう>

肛門に細菌が感染して膿がたまり、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができた状態。治療には手術が必要。下痢や免疫機能の弱りが関係するため、生活習慣の改善が再発防止につながる。

 

 

◆◇5つのポイント1)◆◇

 正常な便通が大切。生活習慣を見直しましょう。

①一日3食とり、朝食は必ずとる:食事量が少ないと便を作る材料が不足します。特に朝食は腸を刺激し、腸を動かすために大切です。

②食物繊維を適量とる:食物繊維で便のかさを増やすことで、排便しやすくなります。

③腸内環境を整える:腸内細菌のエサとなる食物繊維のほか、納豆などの発酵食品もしっかり摂りましょう。

④適切な水分を摂取する:食事にも水分は含まれているため、食事の量は大切です。

⑤適度な運動:運動不足だと腸の動きが悪くなります。さらに、運動不足でじっとしていると、下半身がうっ血して、いぼ痔の原因にも。ウォーキング、スクワットなどを毎日の習慣にしましょう。

<お尻にやさしい生活術>

○ 便意を我慢しない。

○ トイレの時間を短めに。そして、過度にいきまない。

○ うっ血を防ぐため、同じ姿勢を続けない。

○ 肝臓の弱りは、肛門付近のうっ血の一因になる。

○ 入浴で温まることで血行が良くなり、うっ血が改善する。シャワーでは難しいので、湯舟につかるようにする。

 

【湧永製薬の関連製品】

【商品名】

レックS注入軟膏

 

【分類】

指定第2類医薬品/外用薬

 

【効能効果】

きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・出血・はれ・かゆみの緩和

 

【用法・用量】

[注入する場合]
ノズル部分を肛門内に挿入し、全量を注入してください。

15才以上:1回1個、1日2回まで使用できます。
15才未満の小児: 使用させないでください。

 

[塗布する場合]
次の量を肛門部に塗布してください。なお、一度塗布に使用したものは、注入には使用しないでください。

15才以上:適量、1日2回まで使用できます。
15才未満の小児: 使用させないでください。

 

【製品の特徴】

 

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(参考)

1)      NHKきょうの健康2024年3月号

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