心臓を大切にしよう
厳しい残暑が続いています。心臓病は冬場に多い傾向がありますが、夏日や季節の変わり目にも油断は禁物です。毎日休みなく働いている心臓を思いやり、健康について一緒に考えてみませんか?
◆◇9月の心臓トラブルを防ぐには1)2)◆◇
水分をこまめに補給する
夏日の高温多湿という環境では、発汗によって体内の水分が大量に失われて血液がドロドロになり、血栓ができやすくなるので、心臓に大きな負担がかかります。とくに炎天下での運動は要注意です。運動中は水やスポーツドリンクなどをこまめに補給するようにしましょう。
温度差に注意する
冷房の効きすぎた室内からそうでない所へ出るときなどの急激な温度差は、血圧上昇につながります。冷房の温度設定は高め(26~28度)にして屋外との温度差が5度以上にならないように気をつける、外出のときは薄手の衣服を持ち歩いて衣服による温度調節をできるようにする。
また、天気のよい昼下がりの外出はできるだけ避ける、あらかじめ気象情報でその日の高温時間帯を調べるなどで、室内外の温度差を避けるよう工夫しましょう。
◆◇心臓病になりやすい人の生活習慣1)2)◆◇
心臓病の原因は生活習慣と深くかかわっているものがあり、高齢者のみならず、働く世代の方々も注意が必要です。心臓病の中でも冠動脈の動脈硬化が原因で起こる「狭心症」や「心筋梗塞」は、高血圧・脂質異常・高血糖・喫煙などが危険因子となります。心臓病のリスクを高める左図のような生活習慣は要注意です。
マスクをしていて初めてご自分の口臭に気が付いたという方は、意外と多いのではないでしょうか。ようやくマスクを外して生活できる日常が戻ってきたのですから、「鼻から吸っているかどうか」を意識してみて下さい。
◆◇狭心症や心筋梗塞などの心臓病を遠ざける生活習慣改善の10のポイント3)◆◇
- 血圧とコレステロールを正常に(太りすぎ、糖尿病には注意)
- 脂肪の摂取は、植物性を中心に
- 食塩は調理の工夫で、無理なく減塩(1日6g未満を目標に)
- 食品は、栄養バランスを考えて(1日30食品を目標に)
- 食事の量は運動量とのバランスで。甘いものには要注意
- つとめて歩き、適度な運動を
- ストレスは工夫をこらして上手に発散
- お酒の量は自分のペースでほどほどに
- タバコは吸わない。頑固に禁煙
- 定期検診わすれずに(毎年一度は健康診断)
参考)
1)8月心臓病予防の意識を高めよう! | 健康サポート | 全国健康保険協会 (kyoukaikenpo.or.jp)
◆◇お近くの薬局・薬店でご相談下さい◆◇
栄養のお話や、運動の際の注意点などは、お近くの薬局・薬店でもご相談ください。健康セミナーなどが開催されることもありますので、積極的に参加して、健康投資を続けましょう!