シニア層の多くが悩まされる「冷え」。
冬はいつも以上に寒さを感じやすい時期です。
そんな時は体を温める食材を使った鍋料理がおすすめ。
今回は簡単で作りやすい
冷え解消におすすめの鍋料理を紹介します。
冷え症を和らげるためには、日々の運動や規則正しい生活はもちろんのこと、毎日の食事や飲み物もとても重要です。「冷えは万病の元」という言葉の通り、冷えは肩こりや腰痛、便秘や肌あれなどを引き起こす原因になります。寒さが本格的になる冬は、栄養バランスのとれた食事を基本に、身体を温める食材を積極的にとり、内臓から冷えを解消しましょう。
食物にはそれぞれ違った栄養が含まれています。それらを組み合わせることで、相乗効果も期待できます。また、生で食べるよりも、加熱調理をすることでより体を温める力が増すため、鍋料理は効率的です。
鍋料理はいろいろな食材を入れて楽しむことができるだけでなく、すべてを煮るので温かい状態で食材の栄養をまるごとおいしく食べることができる点も魅力です。日本の寒い冬の食卓に鍋料理が多いのはまさに先人の知恵といえます。また、鍋料理に欠かせない薬味にも大事な働きがあります。にんにくやニラにはアリシン、しょうがには血行促進作用のあるショウガオールという成分が含まれています。またトウガラシには発汗作用のある成分カプサイシンが含まれています。それらも取り入れながら、簡単でおいしい鍋レシピを紹介します。
今回お話を伺ったのは
松尾和美 さん
株式会社BELTHY代表。管理栄養士、美肌食アドバイザー、栄養療法ダイエットアドバイザーなど食の専門家として活躍。レシピ開発やセミナー講師なども務め、食からの健康を目指している。