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脳を元気に!簡単にできる脳にきく生活習慣

自分の力で脳の老化を遅らせよう

 年齢を重ねると、脳の老化が気になる人が増えますが、実は成人後すぐに脳の老化は始まるといわれています。さまざまな研究機関の発表によると、人の名前を覚える力は 20歳前後がピーク、顔を覚える力は 30歳前後。集中力は 40歳がピークで、いずれの力もそのあとはだんだん衰えていきます。
 一方で、中年以降にピークを迎える力もあります。相手の気持ちを読み取る力、計算能力、新しい情報を学び理解する力などです。認知症の完治は難しいですが、脳の老化を遅らせることはできます。健康な生活を送ること、脳を刺激する活動を行うこと、ストレスを減らすことなどで、脳の健康を保つことができます。

外からの刺激を増やそう

 脳を元気にするには、外からの刺激を増やすことが重要です。具体的には、「好きなことをやる」こと。脳は、好きなことをやっている限りは、あまり疲労を感じません。むしろ、好きなことをもっと極めようと発達します。
 「絵を描くのが好き」な人は、どんどん絵を描きましょう。描くことで右脳が発達し、イメージによって記憶する力が向上します。英語の勉強が好きなら、英単語を覚えましょう。楽しいと感じたら、左脳が語学を学びやすいように発達していきます。自分の脳が、“楽しい”“気持ちがいい”と感じるものを見つけ、それを深めていくことが、脳力アップのコツです。

嫌なことは、脳を老化させる

 ストレスを感じると、脳は「コルチゾール」というストレスホルモンを分泌するように命令します。コルチゾールは、糖や脂質、タンパク質などの代謝に関わるホルモンですが、ストレスにより過剰に分泌されると、脳の神経細胞を破壊してしまいます。苦手なことをやるストレス、嫌だ、無理だと考えるマイナス思考は、脳を衰えさせるのです。
 そこで試してほしいのは、ポジティブ変換です。脳は、耳から入った言葉をまさに「言葉通り」に受け取る習性があるので、それを上手に利用するのです。たとえば、意見に賛同できないと思った時には、「面白い意見だ、勉強になった」などと言い換えるのです。すると脳は、ポジティブで心地よい刺激として捉えるので、活性化します。日常的にポジティブに変換することを習慣にすれば、気持ちも明るくなりストレスが減り、脳の萎縮を防ぐことができます。

脳を元気にする生活習慣

スマホで脳を活性化しよう

 最近はIT技術が普及し、買い物もスマホで支払いをする人が増えてきました。「機械は苦手だ」といっている場合ではありません。年を重ねると、体験したことが多くなり、未知の体験が減ってきます。そんな中で未知の体験をするチャンスが、スマホにあります。
 スマホで好きなスポーツの勝敗をチェックしたり、日記をつけるのもおすすめです。指先ひとつで、新しい体験がはじまります。このワクワク感も、脳を活性化してくれるので、ぜひ積極的に活用してください。

噛む回数を2倍にする

 認知機能の低下は、誤嚥の原因になるといわれています。そのため誤嚥を防ぐために柔らかめの食事をしている人が多いですが、噛むことは脳への血液量を増やし、大脳の脳神経細胞の活動を活発にしてくれる効果があります。食事の際、2倍の回数噛んで食べることを意識しましょう。

毎朝5分の音読のススメ

 本や新聞などの文字を声に出して読むことで、大脳の「前頭前野」が刺激され、活性化されます。音読は、漢字の読み方、意味、文章の区切り、イントネーションも意識する必要があり、口や舌を動かさなければ声を発することもできないので、顔や首、お腹や胸の筋肉も使います。おすすめは新聞。脳は新しい刺激が入るとよく働くので、毎日違う内容の方がより効果があるのです。
「前頭前野」の働きって?
脳の司令塔とも呼ばれる、最高中枢器官。思考や創造性を担うので、記憶したり、考えたりする能力がアップ。それだけでなく、コミュニケーション能力や感情を抑制する力も活性化します。

スポーツ観戦で、脳と心を活性化!

 最近の研究で、スポーツは「観る」だけでも健康によく、認知症予防に効果があると報告されました。スポーツは、観ているだけでドキドキします。これはミラーニューロンという人の感情を理解する神経回路が刺激されるためです。選手と共に勝利を喜んだり、悔しがったりすると、やる気を作り出すドーパミンが脳内に分泌されます。
 このドーパミンが、無気力や意欲低下などのうつ状態を軽減し、もの忘れや運動能力の低下を防ぐので、認知症予防にもつながると考えられています。ぜひ自宅でスポーツ観戦を楽しんでください。

「ウロウロ」「ソワソワ」を取り入れる

 座っていると、下半身の筋肉は休止状態にあるので、体全体で血流の低下が起こり、脳への血の巡りも悪くなります。認知機能の低下を防ぐためには、あえて「ウロウロ」「ソワソワ」と生活するのがおすすめです。難しい場合は、座ったままで「貧乏ゆすり」をするだけでもOKです。貧乏ゆすりは下半身の筋肉が使われるので、体と脳への血流を促すことができます。

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今回お話を伺ったのは

米山公啓 さん

医学博士・作家

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