病院などで処方された薬は、通常3～5年が使用期限です。薬局で購入できる一般用医薬品と同じように、使用期限が記載されているものもあります。ただし、中には期限の短い薬や、保管状態（温度・湿度や日光など）によって変質してしまう薬もあります。過去に処方された薬は自己判断で使用せず、扱いに困ったら薬局に持参し相談するようにしてください。

　薬の説明や確認が必要な場合もあるため、ご本人が持参するのが望ましいですが、感染の恐れがある、症状が重いなどの場合には、代理の方でも大丈夫です。その際、ご本人の持病や体重、他で使っている薬、飲み忘れの状況などは事前に聞いておく（お薬手帳に記入しておくのも◎）ようにしてください。処方箋は交付された日を含め4日間が有効期限であることにも注意が必要です。

　医療用医薬品とは、病院や診療所などで医師が診断して発行した処方箋に基づき、薬剤師が調剤する薬のことです。患者さん一人一人の症状や体質にあわせて医師・薬剤師が考えて選ぶため、効果の高い薬でも安全に使うことができます。一般用医薬品とは、薬局や薬店などで、自分で選んで買うことができる薬のことです。年齢や症状、体質などが異なる人たちでも安全に使用できるよう、安全性の高い薬、それも有効成分は少ない量に抑えられていることが多いです。一般用医薬品を飲んでも症状が良くならない、悪化しているといった場合には、医療機関にかかることをお勧めします。