「薬の飲み忘れを防ぐにはどうしたらいい?」「光に弱い薬の保管方法は?」「同じ薬をもらうのに、薬局によって値段が異なるのはなぜ?」
- 飲み忘れを防ぐには、どうすればいい?
薬を飲み忘れてしまう理由は、人それぞれです。そのため、効果的な対策も人により異なりますが、薬のカラで確認する、タッパーやカレンダーで管理する方法が一般的です。
なお、薬の種類や飲み忘れの状況によっては、同じ効果で飲む回数の少ない薬へ切り替える、飲み忘れが起こりにくいタイミングに用法を変更する、朝昼夕ごとに薬を1つの袋にまとめる(一包化)といった提案をできる場合があります。飲み忘れが気になる場合は一度、薬剤師に相談してみてください。
- 光に弱い薬の保管方法は?
光に弱い薬は、基本的に光を遮る包装(例:色つきのPTPシート・アルミ包装など)に入っています。この包装に入っている状態であれば、特別な保管方法は必要ありません。
ただし、中には包装から薬を取り出した状態で放置すると15分で薬が分解されてしまい、十分な効き目が得られなくなってしまうものもあります。
薬を服用する際には、薬を包装から取り出したまま、直射日光や蛍光灯が当たる明るい場所に放置しないよう注意してください。
- 同じ薬をもらうのに、薬局によって
値段が異なるのはなぜ? 薬局で支払う料金は、薬局が独自に決めているのではなく、全て国が決めた「調剤報酬」に基づいています。そのため、全国共通の料金システムになっていますが、いろいろな種類の薬を在庫している、取り扱いの難しい薬を調剤できる、営業時間が長い店舗などでは、他の薬局よりも値段が高くなる場合があります。
これは、在庫を増やす・設備を整える・人員を増やすといった準備には相応のコストがかかるため、国がその機能を維持できるよう高い点数を設定しているからです。
値段だけで薬局を選ぼうとすると、かえって不便な思いをすることもあります。薬局は、その機能や所属する薬剤師で選ぶことをお勧めします。
今回お答えいただくのは
児島 悠史 先生
薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CLレベル6 / Fizz-DI代表